お母さんの感想文2019年7月

まつえ助産院  今月は5人目の出産で、全て混合栄養で育て、今度こそは母乳育児をしてみたいと考え、妊娠中から来院された方です。以前の経験から同様にしたくないという思いから、本当に頑張りました。参考になりますよ。

 

 

 

 

 

 私が今回松江先生の母乳外来を受診することになったのは、5人目の妊娠がきっかけです。【母乳育児】をネットで調べていくうちに自分も母乳育児をしたいと思いがますます強くなりました。
4人目までは仕事復帰が早かったのと、赤ちゃんに満足に母乳を与えることができなかったので、母乳のみで育てたかったのですが、ミルクと混合で育てていました。
私が産休に入り、松江先生に電話で問い合わせをしてみると快く、「今何か月?妊娠中に乳房の状態みるから一度受診してください」と言われすぐ受診しました。みてもらうと、乳房の状態の確認と体操を教えてくれ、何度も出産を経験していましたが今までちゃんとケアしていなかったことに気づきその日から乳房のケアやマッサージをしました
再度受診する予定でしたが、出産予定日の1か月早く個人産院で出産をしました。
赤ちゃんは2386gと小さく産まれてきました。出産前から産院に今回は絶対母乳で育てたい!!という意思を伝えていましたが、5人目ということもありベテランという扱いをされ乳房マッサージ等なく退院しました。退院後乳房が張って固くなっているのですが、母乳のマッサージや乳首のケアもしていないため赤ちゃんが吸い付くのですが、飲めていない状態でした。ミルクと母乳を混合して育児をスタートしましたが、ミルクを作る手間と乳房が張って痛い状態になり私にとってそれがストレスとなりました。
自宅で赤ちゃんとの生活が始まり1週間、自分でやれるんじゃないかと思い母乳を与えるものの、乳腺が開通してないので思ったよりも母乳の出が悪く、ミルクを足しながら子育てをしていました。
赤ちゃんに母乳をあげたい反面、開通してないおっぱいがガチガチして吸いにくく乳首も切れていてツライ。そんな時松江先生に電話をし、受診するようにお話しがあり小さな娘を連れ先生の所へ受診することになりました。
先生は診察するとすぐマッサージをしてくれ「妊娠中からのおっぱいのケアが大事なのよ」と言っているのを聞き、自分は今まで妊娠中からのケアをしてこなかったな、と後悔しました
赤ちゃんが小さかったため、1週間に1回産院で体重を計測しに行くことになり、産院では体重の増えがたりないためミルクを足してみてくださいとの指示がありましたが、松江先生に相談するとミルクを足さなくてもおっぱいが出るんだからミルクは飲ませず育てていきましょうとのこと。
私は本当に出来るのかな・・と思いましたが、松江先生のいうとおり母乳マッサージと3時間毎の授乳をやり続けました。授乳後搾乳をして不足分を足し、少しずつですが赤ちゃんもうまくのめるようになり直母のみで授乳できるようになりました。
おっぱいマッサージをしてもらうと乳栓がとれ、噴水のようにおっぱいが出るようになります。
またカチカチの乳房がやわらかくなり、赤ちゃんの口にくわえさせるとゴクゴク飲んでくれている姿をみると、母乳外来にきて良かったなぁと実感します。
先生のところへ受診してすぐは10ml~20mlくらいしか飲めなかったのですが、授乳していくうちに飲めるようになってきました。
今では1回の授乳で70g~90gも飲めるようになり、体重もどんどん増えていっているのでこれからも母乳育児を頑張っていきたいと思います。
先生のおかげで乳腺炎にもならず、母乳育児をすることができています。「食事は和食がいいのよ」というお話を聞き、和食をとるように心がけています。妊娠中は全く食べ物を気にせず好きなものを食べていましたが、赤ちゃんが産まれてからは食事を気にするようになりました。これも先生のアドバイスがあったからこそ食事内容を見直すことができました。
これまで、5人の子供を産み育ててきましたが母乳をあげることは赤ちゃんにもお母さんにもとても大切なことだと改めて思いました。
ミルクを作るというひと手間がなく、外出しているときも赤ちゃんを待たせることなく飲ませることができストレスなく授乳できています。
また、先生にも授乳に関することや赤ちゃんのことを相談できるので、不安なく育児をすることができています。母乳育児は赤ちゃんとの絆を深める時間だと気づかせてくれた先生にとても感謝しています。 ありがとうございました。

私の一言

 

 今までの経験から、今度こそは念願の「母乳育児」を! と言う気持ちから妊娠中からお出でになり、ケアをしながら出産を迎えてしまい、戸惑った様子が見えています。しかし授乳することがうまくいかず、生後8日目で来院されました。お出でになられたのが早かったせいで、赤ちゃんが哺乳瓶に慣れ過ぎず、授乳に早めに転換できたのが良かったことと思います。
赤ちゃんは哺乳瓶の飲みやすさに慣れてしまうと、中々に思うように授乳できず、抵抗されてしまいます。時間は掛かりますが、必ず続けることで赤ちゃんは変わります。後で後悔しないようにチャレンジしてほしいですね。
このケースも本当に良く頑張りました。授乳中に赤ちゃんとの触れ合いが出来ているのが、
とっても嬉しいですね。充分「母乳育児」を楽しんで下さいな。

 

 

お母さんの感想文2019年6月

まつえ助産院

 今月は、妊娠中や分娩後のアドバイスの必要性を痛感したケースです。毎回感じることですが、妊娠中は無事にお産を済ませることに関心があり、その後のことはあまり考えずに、何とかなるだろう、赤ちゃんがうまく吸ってくれるだろうと思うだけで、準備不足の状況にあります。
このケースも何とか母乳育児を実現したい希望がありながら赤ちゃんに拒否されたり、ミルクを与えることに仕方ないと思っていた日々を過ごしていました。
妊娠中でも育児の準備が必要であることを教えてくれています。

 

 

 

 

 

 妊娠前は、漠然と母乳で育てられたらいいな~と、思っていました。母乳育児についてはいいことがたくさんあると理解していたし、自分も母乳育児をして、円満な育児生活を送っていきたいな、と思っていました。自分は母乳がきちんと出るかという不安はありましたが、何とかなるだろうと思っていました。産院では、妊娠中の乳房ケアについて説明はあったものの、積極的には行っておらず、自分も36週を過ぎたころに少し、入浴中にマッサージするくらいで終わっていました。

出産後、直母のあとにミルクを足す授乳方法を指導され、初産でもあったので、必死に授乳していました。もともと片方の乳首は陥没ぎみであったため、なかなか赤ちゃんもうまく吸えず、乳首に傷がついてしまい、痛みに耐えながら授乳を行っていました。乳頭保護器を使用したりして、直母も頑張って行っていました。退院指導では、今まで通り、直母の後にミルクを追加していいと指導がありました。初めてのことで、よくわからなかったし、自宅での授乳に不安はありましたが、産院の指導通り、退院してからも直母+ミルクで授乳していました

1ヶ月健診のときに、体重の増えも十分なくらいあるので、産院の先生や助産師さんから母乳だけでもいけると思うから、日中だけでもできるときにミルク減らしていってみたらとアドバイスがありました。自分の母乳だけでいけるかもしれないと聞いたときは、嬉しくなり、よし、頑張ってみようと、次の日から日中母乳だけで授乳してみることにしました。何日かは母乳だけで満足して寝てくれたり、泣かずにいられることもありましたが、1ヶ月半くらいしたとき、急に直母を嫌がって泣くようになりました。乳首を近づけたり、授乳の体勢にするだけでも、体をのけぞらせて、ものすごい大声で泣くようになりました。自分の母乳が出ていないのかもしれないと思い、母乳にいいお茶を飲んでみたり、食べ物を食べてみたり、乳房を暖めてみたりと試行錯誤をしましたが、赤ちゃんは泣くばかりで、そのうち全く乳首を吸ってくれなくなりました。ミルクはごくごくと飲んでくれるのに、何で私の母乳は吸ってくれないのだろうとものすごく落ち込みました。授乳のたびに泣き叫ぶ赤ちゃんと一緒に大声で泣くこともありました。赤ちゃんはとっても可愛いし、大好きなのに、授乳の時間が来ると、ああ、また嫌がられるんだ、泣かれるんだ…と思い、乳首を近づけることも怖くなっていきました。自分が責められているような、嫌がられているようなそんな気持ちになり、自分の中で、授乳自態が嫌なものになっていきました。毎日、朝が来ると、気分が落ち込み、吐き気もしてきて、気持ちから身体症状にでるようにもなってきていました。いっそ、ミルクだけにした方が、赤ちゃんも、自分もいいのではないかと思っていました。

 そんな時、いつも通り、授乳時泣き叫ぶ我が子を見て、このままではいけない、どこか相談できるところはないのかとインターネットで検索し、出てきたのがこの助産院でした。
藁にも縋る気持ちで、電話し、先生が「そしたら、すぐ来て。」と言ってくれました。
助産院に初めて行った時、不安と今までの苦労を先生に話したら、「大丈夫!母乳飲んでくれるようになるよ!頑張ろう!」との言葉に、今までの張り詰めていた気持ちが溢れて、泣いてしまいました。我が子は吸綴に楽な哺乳瓶になれてしまっていたため、吸綴の大変な乳首を拒否していたのです。「赤ちゃんはね、頭いいから、楽なほうにいきたがるのよ。大人だってそうでしょう?」と先生の言葉になるほどなと納得しました。母乳マッサージで、「あなた、こんなにいいおっぱいしているし、母乳も出ているから、母乳だけでもいけるわよ」と先生に言ってもらい、自分は母乳が出ているんだと自信が自然と出てきたのを覚えています。しかし、案の定、乳首を近づけると、泣き叫び、全く乳首もくわえようとせず、1時間も格闘しましたが、結局初日は少しだけ最後にくわえるだけでした。先生から「お母さんが負けていたら、赤ちゃんは変わらないよ!お母さんが気持ちをしっかり持って頑張らないと!くわえてくれただけでも進歩だよ!」と励ましてもらい、家に帰ってからも我が子と二人で1時間格闘しました。すると、観念したのか、赤ちゃんが乳首をくわえて、少し飲んでくれるようになりました。
2日目からは、相変わらず授乳時泣くものの、少しずつ噛むこともしてくれ、16g飲むことができました。日にちが経つに連れ、わが子も少しずつ飲む量も増え、1週間くらいすると、授乳時泣がずに、おっぱいを飲んでくれるようになりました。ミルクも足さずに母乳だけでできるようになりました。自分のおっぱいを必死に飲む我が子を見ていると、どうしようもないくらい愛おしい気持ちになってまた、涙が出てきたのを覚えています。

 今では、完母で、我が子と授乳時スキンシップを楽しんでいます。あの時、何度も、ミルクにした方が楽になると思って悩んでいたけど、せっかくまだ母乳も出ているんだし、このまま母乳を減らしたくないと思い、助産院に電話し、先生に指導してもらい、母乳育児ができるようになって本当によかったと思っています。母乳管理のためには、日々の食事や生活にも気をつけなければいけないこともあり、大変だなと思うこと多いですが、我が子のためにいい母乳を飲ませたいと思うので、卒乳まで頑張って母乳育児を我が子と楽しんでいきたいと思っています。

私の一言

 

 

 文中にもあるように、今哺乳瓶が楽な乳首になっていて、くわえるだけで流れて飲みやすくなっています。赤ちゃんは一番最初に与えられた哺乳瓶の飲み方を忘れません。
母乳は、黙ってくわえていても出てきません。乳首を噛むように刺激を加えることで出てくるのです。このことは人間の最初に噛むことを知る機会なのです。それは食べ物を噛むことに繋がります。今の子ども達は、噛むことを苦手で、柔らかいものを好むと言われています。肉でも塊ではなく、ハンバーグを望むようです。それは乳児期の栄養が大きな影響を与えているようです。母乳を飲むことによって噛むことを覚え、顎が発達し将来的に永久歯が生えてきたときにきれいな歯並びになります。噛むことは生きていくための原点です。将来悩まないように、妊娠中から母乳育児を目標に掲げてほしいと思います。

このケースも悩みながら母乳育児を達成できました。本当に良く頑張ったと思います。

これからも充分赤ちゃんと楽しんでほしいですね。

お母さんの感想文2019年5月

まつえ助産院 今月は、母乳育児を楽しんだ後、おっぱいを卒乳、断乳したケースで、実行した後おっぱいの辛さが乳腺炎のようになり、来院された方です。
おっぱいをどのようにやめるようにしたらよいか、後で書きますが、とりあえずお読みください。

 

 
 

 
 

 松江先生に初めてお世話になったのは、初めての子育てで完全母乳で第1子を育てている時でした。
長女が1歳7ヶ月の時に私が筋子を食べ過ぎて、しこりと白斑のひどい乳腺炎になってしまい、松江先生のところに駆け込みました。
何を食べたのかな〜?と言い、チョコレートやケーキなどは乳腺には良くないよ!日本人ならヘルシーな和食が一番合ってるんだよ、と厳しくも優しい声掛けで励ましてくださりながら、私の痛くなったおっぱいをなるべく痛く無いように気を遣いマッサージしてくださいました。
何回か通い良くなるのですが、ついつい誘惑に負けて甘いものに手を出してしまい、また先生にお世話になるということを繰り返していましたが、それでも松江先生は責めることなく厳しくも優しく諭してくださいました。
長女のおっぱいを1歳10ヶ月でやめた時も私の暴飲暴食が原因でおっぱいの状態が良くなくて、やめてから2日くらいで高熱を伴うひどい乳腺炎になってしまいました。
その時も先生に電話をかけ的確な指示を仰ぎ、一人じゃないんだと勇気づけられたのを覚えています。

そして今は第2子で1歳になった頃から、繰り返す乳腺炎でお世話になり半年近く通い、1歳半でおっぱいをやめにしようと決めて、また長女の時のように乳腺炎になるのではないかと恐怖でしたが、今回は先生のご指導のお陰でひどい乳腺炎にはならずに済みました。
断乳した初日の夜は娘が泣いて泣いて大変なときには主人に任せて、私は一人胸の張りと戦っていました。
初日は私も断食したのでそこまで酷く胸が張ることはありませんでしたが、2日目からは普通に食べ始めるとガチガチに張ってとても痛く辛かったです。
娘もまだおっぱいが欲しいみたいで、洋服をめくって欲しがっていましたが、もうおっぱいバイバイしたよね?と言うと私のことを怒って叩いたりしましたが、5日目にもなるともうほとんど忘れてしまったのか、抱っこしてもおっぱいを求めてくることはありませんでした。2週間間後にも断乳後初めて一緒にお風呂に入りましたがもうおっぱいのことなんてすっかり忘れているかのようでした。
しかし断乳当初は娘も娘なりに一生懸命頑張っているんだなと思うと愛おしくて成長を感じました。
断乳して一週間後には少し炎症をおこしてしまい、また松江先生のところに駆け込みました。
いつもそうですがガチガチの岩みたいだったおっぱいが、ふわふわ雲のようなおっぱいに変わるので、授乳期間中は特に松江先生がいないと私は母乳育児が出来なかったなと終わってみた今になって思うところです。
断乳してから娘は少し寂しそうですが、ご飯やおやつの食べる量も増え体重も6ヶ月くらいずっと増えてなかったけど最近やっと増えてきました。
夜寝る前にはおっぱいがない寝つきなど考えられませんでしたが、今は寝る前にフォローアップミルクをあげると朝までぐっすり寝てくれるので、私も少しずつ体力が回復してきたように思います。

そしてまだこの先のことはわかりませんがもし第3子が産まれたときにはまた松江先生にお世話になろうと思っています。
その際はどうぞよろしくお願いいたします。

 

私の一言

 
 

 乳腺炎を繰り返しながら、母乳育児を継続できたことにエールを送りながら、よく頑張りましたね、と労いたいと思います。
おっぱいをやめるときには、断乳ではなく卒乳にできれば、もっと楽に過ごせたのにと思い、その準備を書きたいと思います。
おっぱいをやめるという事は、赤ちゃんが幼児に成長できる一段階です。おっぱいで守られてきた最後を、辛いのではなく楽しかった思い出にしてあげたいものです。おっぱいをもらえなくなることは自分の力で食べ物を取りに行けることが条件です。ハイハイから立ち上がり歩行を始め、少し走っても転ばない頃、1歳半前後くらい適当で、卒乳できる準備が出来ている頃です。
助産院では、卒乳時期を見定めて日程を決め、その日まではしっかり授乳して、子どもにこの日にバイバイだよと繰り返してその日に来院してもらいます。その日は父親の在宅できる日だと助かります。最後の授乳をして、バイバイ式をして、卒乳のきっかけを作り、
その後、24時間授乳しないで過ごせれば成功です。張ってくるおっぱいは少し辛いですが、冷湿布をして決して搾乳しないこと、搾乳すればまた作られるので体の中のホルモンが止まりません。その後のことは個人差がありますので、お電話で相談を受けたいと思います。
子どもの成長は、子育てをしている身としては楽しみなことです。卒乳の日に幼児に変わる、その変化を楽しみにできると思いませんか。子どもに泣かせないように工夫しながら、乗り越えましょうね。

 

お母さんの感想文2019年4月

まつえ助産院 今月はお産後の苦労したお話です。こういう経験の方もあると思いますが、
やはり準備が必要だったというケースです。参考になりますよ。

 

 

 

 

「赤ちゃんが生まれたら、母乳で育てたい」妊娠中は誰でもそう思うもの、私が選んだ病院は、個人病院のためもあり、産後の乳房マッサージ、母乳の飲ませ方など指導は全くなく、あいにく、私の乳房は陥没~扁平乳頭、ほとんど子どもが吸いついてくれず、半ば母乳は諦めていたのです。
看護師という職業でありながら、どうしてよいか分からず、昔学校で習った乳房マッサージを思い出しながらやってみましたが、陥没乳頭はそのままで、自分の思い通りに行かず、歯がゆさを感じていました。とりあえず搾乳器を使用して、飲ませていましたが、不潔にはしていないつもりですが、どうしても間接的になるので、不潔っぽく思え、1回1回絞った後の後始末も、回数が多くなるにつれて、面倒になっていました。そのためもありミルクを与えることが多くなり、「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい」という考えは、だんだんと現実から離れていくような気がしました。

また、自動搾乳機を使用していたため、乳頭が急激に引っ張られ、ヒリヒリ痛むことあり、搾乳してもどこかさっぱりしない、そんな時、松江先生に出会い、陥没乳頭は治せます、そしてなるべく母乳を与えなさいという、言葉を聞いて、希望が湧いてきたような気がしました。
多少の費用は掛かるものの、母乳で育てるという事は、あるゆる意味で素晴らしいことだと思います。私は1カ月後位からマッサージをしてもらいましたが、中々ミルクは離せず、特に夜間は、赤ちゃんの鼻がぐずぐずして、なかなか吸いついてくれず、泣くことが多く、つい可愛想ですぐミルクをやって、眠らせてしまうありさまでした。しかし、こうしていては、何時まで経っても母乳には切り換えられないと思い、鼻はぐずぐずして多少無理がかかっても、口を乳頭にくっつけて、何とか少しずつ飲んでくれたようです。
そうしているうちに、ミルクよりも母乳の回数が増え、思えば、ミルクよりも母乳の方が、ミルクを作るより手間が省け、すぐ直接乳を与えることができるので、楽なような気がします。そしてマッサージの回数も増えていくにつれて、徐々に乳頭も出始め、自然と母乳量も60~70、110~120ml位に増え、赤ちゃんにとっては、充分な母乳量になってきました。
また、助産院に通うことにより、赤ちゃんの抱き方、吸わせ方、離乳食の始め方、アトピー性皮膚炎、乳腺炎のことなど、今まで漠然としか覚えていなかったこともあり、実際目の前にしながら指導してもらい、大変勉強になり、これから育児をしていかなければならない私たちにとっては、大変貴重はものとして、とらえられたと思います。
特に乳腺炎については、高カロリー食品(油もの、甘いもの)などいけないと言われていますが、自分はそんなに気にしていなかったのですが、チョコレート、おはぎなどで乳腺炎になった事でびっくりしてしまいました。まさか自分がと言う感じです。両乳房の痛み、悪寒、40度の発熱、倦怠感、など、大変苦しい思いをしました。マッサージを受けて、乳房の痛みも大分楽になりましたが、これは防げるもの、食べ物に気をつけていなかった自分を反省しています。

とにかく母乳を与えることができるという事は、素晴らしいことと思います。
母乳中の免疫物質や、栄養面からみても赤ちゃんには理想的なものだと思います。また母乳で育てることは、母と子の絆をつくる上で、大変重要だと思います。
お腹が減った赤ちゃんが、乳首をしっかりとらえて、コックン、コックンと飲んでくれる姿を見ていると、何とも言えない、愛おしさがこみ上げて来て、母乳も刺激で奥の方から湧くように勢いよく吹き出し、時々赤ちゃんがむせ込んでしまうことも結構あり、母乳が出ることにうれしさを隠しきれません。
また、安心したような顔つきで、目を閉じて飲む姿は何とも言えません。
でも赤ちゃんに母乳を授乳している時、テレビやスマホを見ていると、気のせいかもしれませんが、母乳の出が悪いような気がします。やはり母乳は、母と子がお互いに作用し合って行われる行為で、どちらか一方だけでは上手くいかないようで、人間の体の神秘さを感じます。
とにかく、これからも、母乳哺育という事を大切にして心身ともに健康で育っていくように頑張りたいと思います。
これからも、悩み事や育児につまずいた時は、助産院の先生にお世話になりたいと思います。
また、こういう助産院のあり方、役割の大切さ、一人の人間を形成するにあたっては、なくてはならない場所だと思います。これからも母乳育児の大切さを、多くの人に知ってもらうために頑張ってほしいと思います。

私の一言

 

このケースは約1カ月自宅で頑張っておられた方ですが、直接授乳をチャレンジしたいとお出でになりました。授乳方法や追加するミルク量など工夫しながら取り組んで、念願の直接授乳が出来たことに喜びを感じ、本当に良かったと思います。日々の取り組みの中で感じることのうれしさを、素直に書き記してくださいました。母乳育児は子育ての原点と言う奥深さを分かっていただけたことに、私も大変うれしいです。
充分母乳育児を楽しんで下さいね。

お母さんの感想文2019年3月

まつえ助産院  今月は、以前この実母が来院されて、赤ちゃんの時からお出でになっていて、姉妹で妊娠中から、実母と共にお出でになられました。妊娠中からの手入れをしっかりマスターされて、準備してお産に望まれました。参考になりますよ。
 

 

 

 

 

  私は妊娠中からまつえ助産院に通うことができました。
母が母乳が出なくなったときお世話になっていて、姉も通っていたので妊娠28週頃から指導を受けることができました。
松江先生は、妊娠中からのケアが大切で赤ちゃんが飲みやすいように準備をしなくちゃいけないと教えてくれました。何度か通ううちに初乳も出るようになり本当に出るのか不安だったのでとても嬉しかったです。
マッサージのほかにも陣痛がきたときの呼吸法や股関節を柔らかくするストレッチなども教えてもらい不安なく出産に挑むことができました。

 出産後母乳の出は良く看護師さんが褒めてくれたのですが、なかなか上手にあげることができず乳首はヒリヒリして痛いし、赤ちゃんも泣き止まなかったり何度も起きてしまって、こんなにも大変なのかと心が折れそうになりました。
退院後すぐ先生に電話をし、上手にあげることができないと言うと「すぐおいで」と言ってくれて飲ませ方を教えてもらいました。
しっかり乳首を赤ちゃんの舌にのせておっぱいを支えて吸わせると、ゴクゴクと吸っている感覚があり、初めて吸ってくれた!と思いとても嬉しかったです。痛くて苦痛に思っていた時間が赤ちゃんの飲んでいる姿が見られる楽しい時間に変わりました。
今ではよく飲み風邪もひかず元気に成長していて、あのとき先生が居てくれてほんとに良かったと思いました。

ほかにも貧血気味の私に食事の改善や漢方の先生を教えてくれたり、育児について気になったことなど、ちょっとしたことでも先生は親身になって応えてくれるので、とても心強く先生の所に行くとホッとする自分がいます。

 初めての母乳育児をトラブルなく続けているのは、先生の妊娠中からのアドバイスや指導のおかげです。これからも楽しく母乳育児をしていきたいと思います。

私の一言
 
 
  まさか、以前来院された実母が、孫の世代にまで連れて来てくださるとは、思いもよらず、大変うれしかったことを覚えています。
同時に2人の“孫”の顔を見せてもらえたことに、感謝しかありません。
来院された2人とも、入院中は人工栄養を飲ませたこともあったかもしれませんが、
来院以後は母乳だけで過ごせるようになりました。良く頑張ったと思います。
実母に育てられた経験をもとに、楽しく母乳育児を続けられるようにサポートできればと思っています。充分母乳育児を楽しんで下さいね。

 

 

お母さんの感想文2019年2月

まつえ助産院 今月は、過去何回もこのコラムで書いてきたことを、実際経験したというケースで,そのことが大切なことであったと認識してくださったケースです。
とても参考になりますよ!

 

 

 

 

 
 
 私は初めての妊娠、出産で、「無事に出産することしか考えていませんでした。
正直、妊娠中のおっぱいのケアや、産後に母乳で育てることなどは二の次でした。
私の通っていた産科では、特におっぱいの指導は無く、私は本屋で売っている雑誌から得た情報しかありませんでした。
そして、思いついた時にマッサージをする程度でした。まさか、出産前のケアが大事だなんて思ってもいなかったのです。
 出産後はおっぱいがパンパンに張って痛い思いをし、また乳首が扁平だったため上手に直接赤ちゃんに吸わせることが出来なく、乳頭保護器を付けて、自己流で授乳をしていました。乳首は痛く、上手く飲んでいるのかも分からず不安になり、ミルクとの混合のため授乳の時間も長くなり、頻繁に来る授乳の時間が苦痛なものになっていきました。また、母乳をいっぱい出すために、どこからか聞いた情報で、水分補給が大事だということを意識し、授乳の度に大きいコップ一杯の水を毎回飲んでいました。これが長く私を苦しめることになったのです。
ある時、おっぱいのしこりが中々取れず、乳腺炎になることを心配した私は、ネットで調べ、マンマケアまつえ助産院の存在を知り、助けを求めたのです。先生からは、おっぱいのケアは出産前がとても大事であること、今後は乳頭保護器を使わず直接赤ちゃんに母乳をあげることが出来ること、母乳育児の大切さなどを学び、これを機に授乳に対する考えを改めました。
特訓するうちに、赤ちゃんも上手におっぱいをくわえられるようになり、段々と授乳の時間も短くなっていきました。完全母乳になり、これで軌道に乗った良かった!と思った矢先、今度は母乳が出すぎてしまうという新しい悩みが出てきました。生産される母乳の量と赤ちゃんの飲む量のバランスが取れず、生産される母乳の量が多すぎて、赤ちゃんはたっぷり飲んでいるはずが、飲み切れない母乳がおっぱいに残り、いつもおっぱいは張っていました。先生からの指導で食事はもちろん気をつけ、3時間は空けず授乳をしても、中々需要と供給が合わず、不思議に思っていました。
実は、その原因は過剰な水分補給であることが判明したのです。完全母乳で軌道に乗った後も、当初からの習慣で1日何度も水分を摂取していたため、余分に母乳が生産されていたのです。食事だけではなく、水分の摂りすぎも母乳を作りすぎてしまうと分かってから、気を付けて生活していると、需要と供給のバランスが合うようになり、やっとおっぱいも落ち着いてきました。
私の場合、扁平の乳首による乳頭保護器の授乳、母乳の出が良くないためミルクとの混合生活、それから完全母乳になり、その後母乳が出すぎて困るという、その時期その時期でいろんな問題があったおっぱいでした。そして今は、赤ちゃんに一生懸命おっぱいを吸って飲んでもらうことで、私のおっぱいは救われています。
 今では、私にとって授乳とは赤ちゃんと私を繋いでくれるとても大切で愛おしい時間へと変わりました。母乳育児は、親子の絆を深める時間だと気づかせてくれた先生にとても感謝しています。ありがとうございました。

私の一言
 
 
 前文でも書きましたが、このケースでは扁平乳頭で直接授乳も難しく、産後の生活が辛かったことがよくわかります。妊娠中の手当てや産後入院中の方法など、事前に分かっていれば、回避できたことが多くあり、母親本人も納得でした。
妊娠したことで、無事出産することが目的であり、その事のみに関心が持たれますが、その後は何とかなるだろう意識があるようで、育児にこんなに苦労するとは思ってもいない、それが育児ストレスに繋がってしまうパターンが多くあるようです。
このようなことが無いように事前に準備しておくことが必要ですね。
今は、このケースも今は母乳育児を楽しんで居られます。良かったですね。

お母さんの感想文2019年1月

まつえ助産院 今回は、無事出産を終えて、楽しい育児生活が始まるというときに、授乳がうまくいかず、悩んでおられる母親が多く見られます。生まれた後、赤ちゃんの体重の生理的減少があり、病院ではそれを取り戻し安心して退院させたいために、ミルクを補充することになります。その哺乳瓶に慣れてしまって、その後の授乳に困難に見舞われるケースが多いようです。今回はその経験談になります。参考になりますよ。
 

 

 

 
 妊娠中は、「赤ちゃんが産まれたら幸せな毎日が待っているんだろうな。」と思っていました。しかしその考えは出産の次の日から変わりました。
次の日から赤ちゃんへの授乳が始まったのですが、赤ちゃんが私の乳首をうまく吸うことができずギャン泣き。扁平乳頭のため、赤ちゃんが吸いにくい乳首でした。5分も経たないうちに、おっぱいを離してしまいます。おっぱいを吸わせた後は母乳が足りない分のミルクを与えましたが、哺乳瓶では泣くこともなく、ゴクゴク飲んでいました。
入院中は助産師さんや看護師さんに助けてもらいながら、直接授乳、その後にミルクの混合で授乳していましたが、結局あまり上手におっぱいを吸わせることができず、直接授乳の際にはいつも息子はギャン泣き、私も授乳の時間が嫌になってしまいました。

退院してからも、授乳は混合で行っていましたが、相変わらすおっぱいを嫌がり吸ってくれません。1日に何回も授乳しなければならないのに、その度にギャン泣きで、正直ノイローゼになるのではないかと思うほど、精神的に苦痛な時間になってしまいました。赤ちゃんも私もお互いがこんなに苦しい思いをしてまで、おっぱいを吸わせなければならないのか、いっそのこと完全にミルクに変えてしまおうかと考えるようになりました。しかし、私の母に、「母乳が出ているのにミルクにするのはもったいない。母乳が赤ちゃんにとっての一番の栄養なんだよ。みんなで協力するから、もう少し頑張ってみよう。」と言われ、苦しいながらも、息子の為にもう少し頑張ってみることにしました。しかしやはり授乳の際には泣きまくる息子。頑張りたい気持ちと諦めたい気持ちとの葛藤の中、出産した産院に授乳のことを電話で相談してみました。すると、このまつえ助産院で授乳の指導をしてくれるということを教えてもらいました。

さっそく先生の所に電話をし、訪ねました。最初に先生が私のおっぱいを見て、「これは妊娠中からケアしておけばよくなっていたのよ。」とおっしゃいました。勉強不足の私は、妊娠中からのケアで赤ちゃんが吸いやすい乳首になることを知らずに、妊娠中は特に何もしていませんでした。「でも絶対に吸えるようになるから。」先生のその言葉にとても安心させられました。しかし、哺乳瓶の乳首に慣れてしまった息子は簡単には私の乳首を受け入れて吸うことはできず、助産院に訪れた初日、2日目は最初から最後まで、他のどの赤ちゃんよりも大きな声で泣いていました。このままでは、今まで通り、息子は哺乳瓶を欲し、私のおっぱいを吸うことを拒否し続けてしまうと考え、この日から哺乳瓶で搾乳した母乳やミルクを与えることを止める決断をしました。

 3日目、先生にそのことを話すと、「よく決断したね。赤ちゃんはそれしかないと思うと吸うようになる。頑張ろう。」とおっしゃってくれました。やはりその日も拒否し泣きましたが、お腹が空いているため、今までよりはおっぱいを吸うことができるようになりました。4日目、ついに息子は泣かずにおっぱいを吸うことができるようになりました。さらに、飲む量も増え、先生に花丸をもらうことができました。それからというもの、おっぱいを飲む際、泣くことはなくなりました。今では4分ずつの計8分で70~80ml飲むことができるようになりました。
あの時、母乳を諦めミルクにしなくてよかった、あの時、先生の所に行ってよかった、あの時、思い切って哺乳瓶を止めてよかった、今はそう思っています。あんなに嫌だった授乳の時間が、今は息子と私の幸せな時間になっています。先生には本当に感謝しています。もしまた二人目を授かった時には、妊娠中からお世話になろうと思います。

私の一言

 

 
 以前から、妊娠中の手当て次第で、その後の授乳生活に影響が大きいと何かも書いてきました。妊娠中は赤ちゃんの無事のお産に気を取られ、お産が終われば乳首も自然に出てきて、赤ちゃんがきちんと吸ってくれるだろうと、思っている方が多く居られます。扁平乳頭の場合、赤ちゃんの舌の上に載らないので、赤ちゃんは吸えず、先だけ部分的に吸って、乳首が傷だらけになり、痛みであきらめる状況になり易いのです。
このケースの母親は、哺乳瓶に頼らず直接授乳だけで過ごすことを決断して、頑張りました。良く決断したと誉めてしまいましたが、ひたすら授乳を繰り返したようです。
今は母乳育児を楽しめるようになったことが、何よりうれしいことです。良く頑張りました。

お母さんの感想文2018年12月

まつえ助産院

 このケースも妊娠中には何の疑問もなく、自然にお産が終わったら母乳が出るようになるだろう、小乳頭や扁平・陥没乳頭など問題はあっても、赤ちゃんは吸えるようになるだろう、と思っていたようです。後で後悔することになるのですが、妊娠中の手当てが大切と言うことも知っていただければと思います。乳房の大きさは関係なく、お産を終わった方は、必ずおっぱいが出る、それを赤ちゃんにどのように与えていくか、それには早めのアドバイスが必要なようです。

 

 

 

 

  妊娠中のわたしはおっぱいなんて産んだら自然にでるものだと思っており、特に心配していませんでした。
ところが産後なかなかおっぱいが出ない。この子も飲めない。産院では「立派なおっぱいだから、すぐおっぱい出るようになる。初めは出なくてもおっぱいを吸ってもらうことが大事で赤ちゃんもだんだん上手に飲めるようになる」と言われ、とりあえずおっぱいをくわえさせていました。
  入院中飲ませ方を教えてもらいましたが、この子はうまく飲めず、「赤ちゃんの口に対してママの乳首がゴロンと大きいからちょっとまだ上手に飲めないね。慣れるまで時間かかりそうだね。」と言われ、交差横抱き、横抱き、フットボール抱きと試しましたがなかなか上手くできませんでした。わたしのおっぱいが出てないのか、この子が上手く飲めてないのかわかりませんでしたが、体重が減り続け生後3日に、これ以上体重が減るのを予防するためにミルク追加して、と言われ、ミルク10mlを飲ませるようになりました。哺乳瓶でミルクを飲み始めると、ミルクはゴクゴク飲むようになり、わたしのおっぱいを吸わなくなってきました。おっぱい出なくてごめんね、ミルクのほうがゴクゴク飲めるもんね、と毎日毎日心の中で謝りました。
  退院してからほぼ毎日のように産院の指導に通いました。生後13日の退院後の指導時、やはり体重増加が少なく哺乳量を調べることになりました。自分ではたくさん飲んでいるようにみえましたが哺乳量はたった4ml。わたしの赤ちゃんイメージは、寝る、お腹すいた!オムツ取り替えて!と泣くものだと思っていましたが、この子は違いました。おしっこ、うんちをしても泣きもしないでひたすら眠り続けていました。病気なんじゃないか、と不安になり産院で聞いてみると「この子はお腹がすいているけれど、起きて泣くと体力消耗するのを知っている。だからずっと寝てるんだよ。ママのおっぱいの量が停滞気味だから、この子をお腹いっぱいにするためにミルク増やそう。」と言われ、産院で指導してもらう度にどんどんミルクの量が増え、40mlになりました。
自分のおっぱいでこの子をお腹いっぱいにさせてあげられない悔しさ、おっぱいが出ない自分の身体に対する苛立ち。立派なおっぱいと言われても出ないと意味がない。こんな約立たずの飾りみたいなおっぱいなんて出ないなら必要ない。と親に八つ当たりをし、自分を責め、夜はたくさん泣きました。
  先生の存在を知ったのは、生後1ヶ月を過ぎてからでした。この子を見せに勤めている会社へ行ったときのことでした。おっぱいでなくて悩んでる。と言うと、まつえ先生を教えてくれました。わたし自身、仕事復帰するから1歳頃に預けるし、混合でいいや。と思う気持ちが半分。母乳で育てたいという気持ちも半分でした。
まつえ先生に今更電話したって、生まれてもう1ヶ月半も経ってるし、母乳だけで育てるなんて無理でしょ、と思いながら、電話をしました。電話をすると先生は「出るようになる。まだ間に合う。明日おいで!」と。電話をする前までは、毎日おっぱいはいつでるんだろう?この子はちゃんと飲めてるのかな?今はどのくらいおっぱい飲めたのかな?体重いつ増えるんだろう?ミルクの量増やしたほうがいいのかな?と考えれば考える程、気持ちがどんどんマイナスになっていましたが、先生の一言で、よーし!明日まで頑張れば、この先生がなんとかしてくれるんだ!!と思うと気持ちがすごく楽になり目の前がパッと明るくなったような気がしました。
先生に最初に言われた言葉「まぁ、立派なおっぱい。こんな立派なおっぱいなんだから。えー、なんでミルクあげてるの?ミルクあげてるのが信じられない。これは母乳だけでいける。今日から一緒に頑張ろう」でした。『立派なおっぱい』産院でも言われた。まつえ先生も同じこと言ったけれど、わたしのおっぱい、ちっとも出ない約立たずの飾りだし。と半信半疑でした。マッサージをしてもらうと、ピューピューと出るおっぱい。あぁ…ピューピュー出てるおっぱい、勿体ない。この子に飲ませると1ml以上になるかもしれないのに……と思いながらも自分の目で初めておっぱいが出てると実感しました。
  初日の哺乳量は8ml。少な……。ほら、やっぱり出てないし、飲めない。それから先生におっぱいの飲ませ方を教えてもらい、搾乳の方法も指導して下さいました。そこで、この子はおっぱいを吸うではなく噛むと出る。を覚えました。まつえ先生のところへ通い、だんだん飲めるようになり搾乳も不要になりました。哺乳量は20、30、40と、どんどん増えていきました。今までは、目を閉じ眠りながらもおっぱいを必死で吸っていたこの子が、お腹いっぱいになると自らおっぱいを離すようになりました。
先生のところへ行くたびに哺乳量が増えていき、ゴクゴクと喉をならし一生懸命おっぱいを飲むこの子の姿がとても嬉しく思えました。
通い始めてからこの子の頬の湿疹が気になり先生へ相談すると、わたしの食事が原因でした。食べたものが母乳になる、それまで全く気にしないで好きな物を食べていたわたし。わたし自身食物アレルギーがあり、旦那も肌が弱くまけるとすぐ湿疹が出る体質な為、この子にもアレルギー体質がうつる可能性がある、と。小学校にあがったらみんなと同じ給食を食べられないのではないかと不安になりました。
乳製品、小麦が原因でこの子の頬、首周り、お腹には湿疹が出ていました。いままで全く気にしないで食べていた食事ですが、卵、小麦、大豆、乳製品と気にするようになりました。食事を気を付けると、湿疹は少なくなっていきました。
いまはおっぱいが出るようになり心のモヤモヤがなくなり、食事も以前より気をつけるようになりました。
初めての育児で悩み、不安なことがたくさんあります。でも先生のところへ行き、先生の顔をみるとなんとなく落ち着く自分がいます。悩んでいるのは、自分だけじゃない。いろんな悩みを持って来院しているママ達と出会えました。そのママ達から自分はこうだった、などの経験や情報を教えてもらうことも出来ました。ここに来る前は、参考にするのは育児本か、インターネットの情報でした。その育児本やネット情報をみて自分の子はまだこれも出来てないからダメなんだ。こうしなければいけない!と悩む日々でしたが育児本、インターネットの情報、それよりもいいアドバイスをくれるまつえ先生や先輩ママ。先生には、母乳育児の大切さを教えてもらいました。1歳前後でこの子との授乳は終わってしまいます。残りの数ヶ月、この子とわたしのラブラブタイムである授乳を楽しみたいと思います。
先生、ありがとうございました。そして、これからもお世話になります。

私の一言

 

  現在、ネット社会・育児本で育児情報が溢れています。悩んで探すのですが、どの情報が我が子に合うのか迷ってしまいます。このケースも悩んで自分を責め、泣いた時期もあったようですが、この経験から早めの取り組みが必要でしたね。母親が変わると赤ちゃんも不安が無くなり、以心伝心、毎日が落ち着きますよ。
このケースも良く頑張りました。今は母乳育児を楽しんで居られます。
本当に良かった!良かったです! 

お母さんの感想文2018年11月

まつえ助産院
今月は母乳育児の楽しさを実感できたケースです。
誰でも経験できることなのですが、妊娠中から知識を得ていると、
出産後も悩んだら早めに取り組むと、後悔しなくて済みますよ。参考にしてくださいな。

 

 

 

 

 

子どもが「コックン、コックン」と喉を鳴らして飲んでいたので、これはいっぱい母乳が出ているんだな、と思っていました。しかし何となく不安になって、
友人から聞いていたマンマケアまつえ助産院に出向き、飲む前と飲んだ後の体重を計ってみて、ビックリ、!! たったの20gしか出ていませんでした。その時はすごくショックでした。
早速先生にお世話になり、マッサージに通い始めました。
そうしているうちに、おっぱいのしこりも徐々に良くなってきました。マッサージの後に飲ませるとおっぱいがフッと楽になり子どもも親も満足しています。

それまでは、授乳の時間になると、まずおっぱいを飲ませてから、ミルクを追加したり、何かあった時にミルク(哺乳瓶)に慣れさせておきたい、なんてバカなことを考えていました。
やっぱり自分で産んだ子どもとは、どんな時も一緒じゃないと・・・。今では深く反省しています。
おっぱいを子どもに飲ませている時、自分は本当にお母さんになったんだなぁーと実感します。目と目で見つめ合ったり、お話ししながら飲ませたり、授乳の時間が楽しい毎日です。
また、母乳だけでここまでこそ藻が成長してきたんだ・・・と思うと、何か誇らしい気持ちにさえなってきます。
ここまで私の考えが変わったのも先生のお蔭だと思って感謝しています。
ありがとうございました。これからもずっと母乳で育てていきます。

私の一言

 

 

哺乳動物は、原則的に我が子を胸から離しません。猿の世界は顕著ですが、その状態を見ると、人間社会は学ぶことが多いと感じます。
まず、お母さんとの関係から築き、父親やその周囲に目を向けるようになるのは、1歳~1歳半前後、それまでは人見知りを繰り返し、母親を求めます。
折角その時間があるのだから母乳育児を継続し、赤ちゃんとの関係作りを完成させてほしいのです。それがその後の子どもの発達・成長に大きな影響があります。
親との信頼関係は基本的な人間の始まりです。今悩んでいる方も挑戦してみましょう。

 

お母さんの感想文2018年10月

まつえ助産院 今月は一人目の時からの母親で、2人目の出産で里帰り、その経験談を書いてくださいました。一人目の経験からいろいろなことを乗り越えて、今は順調に母乳育児を楽しんで居られます。いろいろ勉強になりますよ。
 

 

 


 

 二度目の里帰り出産で入院中、経産婦ということもあってか産院ではほとんど授乳指導はありませんでした。
前回の出産で先生のところにお世話になるまで、長男と一緒に泣きながら授乳していた私は、当時教えてもらったことを思い出しながら、久々の授乳に四苦八苦していました。入院3日目で助産師さんに「これならおっぱいだけで大丈夫よ」と言われたとき、長男の時にちゃんと教えてもらっておいてよかったとほっとしたのでした。
ところが安心したのもつかの間、次男が突然左の乳首しか吸わなくなり、右の乳房がみるみるうちにガチガチになってしまいました。自力でできそうなことはあれこれしてみましたがなかなか解消せず、このまま乳腺炎なんて絶対イヤだと先生のところにお電話したのが、退院から一週間後のことでした。
久々に先生のところに行って言われたのが「おっぱいが詰まって固いから吸わないのよ」という一言。マッサージを受けたあとで次男に飲ませると、先生にも「飲みすぎ!」と言われるほど飲んでいました。長男の時は、母乳が出ていなかったのもそうですが、本人がなかなか飲めず、初めは一桁台を連発していたので、兄弟でもここまで違うかと衝撃でした。そして飲みにくいおっぱいでごめんよ、と心の中で次男に謝っていました。
 詰まりの原因については、私の食生活もさることながら、長男の卒乳時のケアをしなかったことも影響していたようです。
長男が1才半でなんの前触れもなく卒乳してから丸2年以上。その間ほとんど放ったらかし状態だったために、奥の方に残ってしまっていた母乳が詰まりの一因になっていたそうです。そんなの知らなかった!とこれまた衝撃でした。
長男の時、自宅に戻ったあとも大きなトラブルなく母乳育児ができていた私は、その後母乳外来に定期的にかかることもなかったため、誰にも「卒乳ケアをちゃんとしないと、第2子の時に困るよ!」ということを教えて貰えていなかったのでした。里帰り出産でなかったら、先生に相談してケアしてもらえたはずなのにと思うと、本当に悔やまれてなりません。
結局、久々にお電話してから自宅に戻るまで、一月半ほど通いました。
次男は黙っていてもグイグイ飲むので、情けないことに完全に私の乳腺の詰まりを取るためだけの通院でした。途中、何度か油断して詰まらせかけましたが、そのうち授乳の間隔が安定してくると授乳前の乳房の張りも和らいできました。自宅に帰る頃には、次男は生後1ヶ月半には見えないくらいの体格になり、最終的には片方2分ずつが基本の授乳時間になるほどになりました。きっとそのうち長男を追い越すことでしょう。
 今回のトラブルが起こったときにあまり焦らずにすんだのは、前回の経験から「もし困ったことがあっても先生に相談すれば大丈夫!」というのが頭にあったことが大きいと思います。
もちろん、困らないように準備するのが一番だとは思いますが、すぐに頼れる専門家がいるという安心感は何物にも代えがたいものでした。
先生には、長男に続いて今回も大変お世話になりました。
自宅に戻ってからは、これ以上のトラブルがないように食生活に気を付け、思った以上に発見の多い2人目育児を楽しみたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。

私の一言
 

 良く聞く話で、一人目の時は母乳育児で育てたのに、2人目の時はおっぱいが出なかった、と聞くことがあります。機会が無ければ仕方がないことですが、1人目の卒乳の時に残っている残乳をそのままにしていれば、次回の時にお乳の管の中に詰まっていることになります。それが邪魔をして中々スムーズに乳汁が出ないことになるようです。また、後程乳腺の部分が痛みを感じたり、乳がんの心配をする方もおられます。
おっぱいのケアはそんなに一般的ではないのですが、何時も来院される母親達には、次回のお産のために、卒乳の後はきちんと残乳を処理しておくこと、後、お産をしないとすれば一生残ることになるので、その後の心配の原因を取り除こう、と言っております。
何時も書いていますが、育児を楽しいものにしなければ、日々辛さだけが残ります。母親自身の健康を大切にして、充分育児を楽しんでいただきたいものです。
このケースもアドバイスを良く聞いて、今はリズムカルに母乳育児をしているようです。また帰省されたときにお会いできるのが楽しみですね。