お母さんの感想文2018年12月

まつえ助産院

 このケースも妊娠中には何の疑問もなく、自然にお産が終わったら母乳が出るようになるだろう、小乳頭や扁平・陥没乳頭など問題はあっても、赤ちゃんは吸えるようになるだろう、と思っていたようです。後で後悔することになるのですが、妊娠中の手当てが大切と言うことも知っていただければと思います。乳房の大きさは関係なく、お産を終わった方は、必ずおっぱいが出る、それを赤ちゃんにどのように与えていくか、それには早めのアドバイスが必要なようです。

 

 

 

 

  妊娠中のわたしはおっぱいなんて産んだら自然にでるものだと思っており、特に心配していませんでした。
ところが産後なかなかおっぱいが出ない。この子も飲めない。産院では「立派なおっぱいだから、すぐおっぱい出るようになる。初めは出なくてもおっぱいを吸ってもらうことが大事で赤ちゃんもだんだん上手に飲めるようになる」と言われ、とりあえずおっぱいをくわえさせていました。
  入院中飲ませ方を教えてもらいましたが、この子はうまく飲めず、「赤ちゃんの口に対してママの乳首がゴロンと大きいからちょっとまだ上手に飲めないね。慣れるまで時間かかりそうだね。」と言われ、交差横抱き、横抱き、フットボール抱きと試しましたがなかなか上手くできませんでした。わたしのおっぱいが出てないのか、この子が上手く飲めてないのかわかりませんでしたが、体重が減り続け生後3日に、これ以上体重が減るのを予防するためにミルク追加して、と言われ、ミルク10mlを飲ませるようになりました。哺乳瓶でミルクを飲み始めると、ミルクはゴクゴク飲むようになり、わたしのおっぱいを吸わなくなってきました。おっぱい出なくてごめんね、ミルクのほうがゴクゴク飲めるもんね、と毎日毎日心の中で謝りました。
  退院してからほぼ毎日のように産院の指導に通いました。生後13日の退院後の指導時、やはり体重増加が少なく哺乳量を調べることになりました。自分ではたくさん飲んでいるようにみえましたが哺乳量はたった4ml。わたしの赤ちゃんイメージは、寝る、お腹すいた!オムツ取り替えて!と泣くものだと思っていましたが、この子は違いました。おしっこ、うんちをしても泣きもしないでひたすら眠り続けていました。病気なんじゃないか、と不安になり産院で聞いてみると「この子はお腹がすいているけれど、起きて泣くと体力消耗するのを知っている。だからずっと寝てるんだよ。ママのおっぱいの量が停滞気味だから、この子をお腹いっぱいにするためにミルク増やそう。」と言われ、産院で指導してもらう度にどんどんミルクの量が増え、40mlになりました。
自分のおっぱいでこの子をお腹いっぱいにさせてあげられない悔しさ、おっぱいが出ない自分の身体に対する苛立ち。立派なおっぱいと言われても出ないと意味がない。こんな約立たずの飾りみたいなおっぱいなんて出ないなら必要ない。と親に八つ当たりをし、自分を責め、夜はたくさん泣きました。
  先生の存在を知ったのは、生後1ヶ月を過ぎてからでした。この子を見せに勤めている会社へ行ったときのことでした。おっぱいでなくて悩んでる。と言うと、まつえ先生を教えてくれました。わたし自身、仕事復帰するから1歳頃に預けるし、混合でいいや。と思う気持ちが半分。母乳で育てたいという気持ちも半分でした。
まつえ先生に今更電話したって、生まれてもう1ヶ月半も経ってるし、母乳だけで育てるなんて無理でしょ、と思いながら、電話をしました。電話をすると先生は「出るようになる。まだ間に合う。明日おいで!」と。電話をする前までは、毎日おっぱいはいつでるんだろう?この子はちゃんと飲めてるのかな?今はどのくらいおっぱい飲めたのかな?体重いつ増えるんだろう?ミルクの量増やしたほうがいいのかな?と考えれば考える程、気持ちがどんどんマイナスになっていましたが、先生の一言で、よーし!明日まで頑張れば、この先生がなんとかしてくれるんだ!!と思うと気持ちがすごく楽になり目の前がパッと明るくなったような気がしました。
先生に最初に言われた言葉「まぁ、立派なおっぱい。こんな立派なおっぱいなんだから。えー、なんでミルクあげてるの?ミルクあげてるのが信じられない。これは母乳だけでいける。今日から一緒に頑張ろう」でした。『立派なおっぱい』産院でも言われた。まつえ先生も同じこと言ったけれど、わたしのおっぱい、ちっとも出ない約立たずの飾りだし。と半信半疑でした。マッサージをしてもらうと、ピューピューと出るおっぱい。あぁ…ピューピュー出てるおっぱい、勿体ない。この子に飲ませると1ml以上になるかもしれないのに……と思いながらも自分の目で初めておっぱいが出てると実感しました。
  初日の哺乳量は8ml。少な……。ほら、やっぱり出てないし、飲めない。それから先生におっぱいの飲ませ方を教えてもらい、搾乳の方法も指導して下さいました。そこで、この子はおっぱいを吸うではなく噛むと出る。を覚えました。まつえ先生のところへ通い、だんだん飲めるようになり搾乳も不要になりました。哺乳量は20、30、40と、どんどん増えていきました。今までは、目を閉じ眠りながらもおっぱいを必死で吸っていたこの子が、お腹いっぱいになると自らおっぱいを離すようになりました。
先生のところへ行くたびに哺乳量が増えていき、ゴクゴクと喉をならし一生懸命おっぱいを飲むこの子の姿がとても嬉しく思えました。
通い始めてからこの子の頬の湿疹が気になり先生へ相談すると、わたしの食事が原因でした。食べたものが母乳になる、それまで全く気にしないで好きな物を食べていたわたし。わたし自身食物アレルギーがあり、旦那も肌が弱くまけるとすぐ湿疹が出る体質な為、この子にもアレルギー体質がうつる可能性がある、と。小学校にあがったらみんなと同じ給食を食べられないのではないかと不安になりました。
乳製品、小麦が原因でこの子の頬、首周り、お腹には湿疹が出ていました。いままで全く気にしないで食べていた食事ですが、卵、小麦、大豆、乳製品と気にするようになりました。食事を気を付けると、湿疹は少なくなっていきました。
いまはおっぱいが出るようになり心のモヤモヤがなくなり、食事も以前より気をつけるようになりました。
初めての育児で悩み、不安なことがたくさんあります。でも先生のところへ行き、先生の顔をみるとなんとなく落ち着く自分がいます。悩んでいるのは、自分だけじゃない。いろんな悩みを持って来院しているママ達と出会えました。そのママ達から自分はこうだった、などの経験や情報を教えてもらうことも出来ました。ここに来る前は、参考にするのは育児本か、インターネットの情報でした。その育児本やネット情報をみて自分の子はまだこれも出来てないからダメなんだ。こうしなければいけない!と悩む日々でしたが育児本、インターネットの情報、それよりもいいアドバイスをくれるまつえ先生や先輩ママ。先生には、母乳育児の大切さを教えてもらいました。1歳前後でこの子との授乳は終わってしまいます。残りの数ヶ月、この子とわたしのラブラブタイムである授乳を楽しみたいと思います。
先生、ありがとうございました。そして、これからもお世話になります。

私の一言

 

  現在、ネット社会・育児本で育児情報が溢れています。悩んで探すのですが、どの情報が我が子に合うのか迷ってしまいます。このケースも悩んで自分を責め、泣いた時期もあったようですが、この経験から早めの取り組みが必要でしたね。母親が変わると赤ちゃんも不安が無くなり、以心伝心、毎日が落ち着きますよ。
このケースも良く頑張りました。今は母乳育児を楽しんで居られます。
本当に良かった!良かったです!