お母さんの感想文2019年2月

まつえ助産院 今月は、過去何回もこのコラムで書いてきたことを、実際経験したというケースで,そのことが大切なことであったと認識してくださったケースです。
とても参考になりますよ!

 

 

 

 

 
 
 私は初めての妊娠、出産で、「無事に出産することしか考えていませんでした。
正直、妊娠中のおっぱいのケアや、産後に母乳で育てることなどは二の次でした。
私の通っていた産科では、特におっぱいの指導は無く、私は本屋で売っている雑誌から得た情報しかありませんでした。
そして、思いついた時にマッサージをする程度でした。まさか、出産前のケアが大事だなんて思ってもいなかったのです。
 出産後はおっぱいがパンパンに張って痛い思いをし、また乳首が扁平だったため上手に直接赤ちゃんに吸わせることが出来なく、乳頭保護器を付けて、自己流で授乳をしていました。乳首は痛く、上手く飲んでいるのかも分からず不安になり、ミルクとの混合のため授乳の時間も長くなり、頻繁に来る授乳の時間が苦痛なものになっていきました。また、母乳をいっぱい出すために、どこからか聞いた情報で、水分補給が大事だということを意識し、授乳の度に大きいコップ一杯の水を毎回飲んでいました。これが長く私を苦しめることになったのです。
ある時、おっぱいのしこりが中々取れず、乳腺炎になることを心配した私は、ネットで調べ、マンマケアまつえ助産院の存在を知り、助けを求めたのです。先生からは、おっぱいのケアは出産前がとても大事であること、今後は乳頭保護器を使わず直接赤ちゃんに母乳をあげることが出来ること、母乳育児の大切さなどを学び、これを機に授乳に対する考えを改めました。
特訓するうちに、赤ちゃんも上手におっぱいをくわえられるようになり、段々と授乳の時間も短くなっていきました。完全母乳になり、これで軌道に乗った良かった!と思った矢先、今度は母乳が出すぎてしまうという新しい悩みが出てきました。生産される母乳の量と赤ちゃんの飲む量のバランスが取れず、生産される母乳の量が多すぎて、赤ちゃんはたっぷり飲んでいるはずが、飲み切れない母乳がおっぱいに残り、いつもおっぱいは張っていました。先生からの指導で食事はもちろん気をつけ、3時間は空けず授乳をしても、中々需要と供給が合わず、不思議に思っていました。
実は、その原因は過剰な水分補給であることが判明したのです。完全母乳で軌道に乗った後も、当初からの習慣で1日何度も水分を摂取していたため、余分に母乳が生産されていたのです。食事だけではなく、水分の摂りすぎも母乳を作りすぎてしまうと分かってから、気を付けて生活していると、需要と供給のバランスが合うようになり、やっとおっぱいも落ち着いてきました。
私の場合、扁平の乳首による乳頭保護器の授乳、母乳の出が良くないためミルクとの混合生活、それから完全母乳になり、その後母乳が出すぎて困るという、その時期その時期でいろんな問題があったおっぱいでした。そして今は、赤ちゃんに一生懸命おっぱいを吸って飲んでもらうことで、私のおっぱいは救われています。
 今では、私にとって授乳とは赤ちゃんと私を繋いでくれるとても大切で愛おしい時間へと変わりました。母乳育児は、親子の絆を深める時間だと気づかせてくれた先生にとても感謝しています。ありがとうございました。

私の一言
 
 
 前文でも書きましたが、このケースでは扁平乳頭で直接授乳も難しく、産後の生活が辛かったことがよくわかります。妊娠中の手当てや産後入院中の方法など、事前に分かっていれば、回避できたことが多くあり、母親本人も納得でした。
妊娠したことで、無事出産することが目的であり、その事のみに関心が持たれますが、その後は何とかなるだろう意識があるようで、育児にこんなに苦労するとは思ってもいない、それが育児ストレスに繋がってしまうパターンが多くあるようです。
このようなことが無いように事前に準備しておくことが必要ですね。
今は、このケースも今は母乳育児を楽しんで居られます。良かったですね。