お母さんの感想文

毎月1回お母さんからのお手紙を紹介します。色々なお悩みを持ったお母さんが来院されます。
通院して改善されたお母さんのお手紙をご覧ください。それに対する私の一言も添えております。
[2016年以前の感想文はこちら]

お母さんの感想文一覧

マンマケアまつえ助産院 お母さんの感想文 2024年3月

マンマケアまつえ助産院 院長:松江喜美代 今回も、出産してから母乳育児に不安を感じ、来院されたケースです。
自分のおっぱいの大小で、母乳が無理かもと考えるようですが、この方も最初はそのようできちんとケアすれば、人間の身体は変化します。
最初からあきらめずにチャレンジすることの大事さを教えてくれたケースでした。参考にしてください。
 

先生に感謝の感想文

妊活を始めて1年、やっと赤ちゃんを授かることができて、出産までがゴールのように勘違いしてしまっていたのかもしれません。初めての妊娠で妊娠中に気をつけることなどしか調べておらず、出産後のことはほとんど何もわからないまま出産しました。もちろん母乳育児に関しても何もわからない状態でした。以前は母親学級というものがあったようですが、数年前から新型コロナウイルスの流行により現在は産院から提供される短い動画を個人で確認するだけになっているようです。視聴しておくように言われましたが内容は入院に関することがほとんどで、母親学級(と呼べるのかはもはやわかりませんが…)からは妊娠中のおっぱいマッサージなどの情報を得ることはできませんでした。

妊婦健診の際、出産後は母乳で育てたいかミルクで育てたいか、産院でインタビューを受けた時には「母乳が出るなら母乳、母乳が出ないならミルク」と返答していましたが、出産後母乳で育てたいという気持ちが大きくなり、里帰りから戻った後、マンマケアまつえ助産院の門を叩きました。
先生にみてもらうまでの里帰り中1ヶ月間は、完全母乳で育てたいのにあまりおっぱいが出てない、このままおっぱいが出なくなったらどうしようと、常におっぱいのことを考えて過ごし、インターネットで母乳育児に関する記事ばかり検索しており、まるで育児ノイローゼならぬ母乳ノイローゼのような感じだったと思います。

最初に私のおっぱいを見て先生が一言、「わー、良いおっぱいだ」と言った時には驚きました。私のおっぱいはとっても小さく、昔からのコンプレックスであり、おっぱいが出ないのは小さいからではないかと思っていたからです。先生はおっぱいが小さいのは母乳とは関係ないと教えてくださってとても安心しました。おっぱいマッサージはちょっと痛いですが、今まで開通していなかった乳管を開通していただき、おっぱいが少しずつ出るようになりました。アドバイスを受けながら最初のうちは搾乳も頑張り、必要最低限のミルクも足しながら過ごしていましたが、1ヶ月程度でミルク無し完全母乳の生活になることができました。
娘がおっぱいを飲んで体重が少しずつ増えていくのがわかると育児に対してとても自信がつきましたし、育児が更に楽しくなりました。母乳育児は体と体をピッタリくっつけてスキンシップにもなるためとても幸せです。

母乳育児のことをたくさん検索していたときにインターネットで知りましたが、私みたいに出産後に完全母乳育児がしたくなるママさんはとっても多いようです。私のようなママさんだときっとおっぱいの知識がないまま出産されているはずです。私は結局たくさん検索してもどうしたら良いのかわからず、先生に助けを求めました。もし気になること、わからないことがあれば専門家に相談することが1番だと実感しました。

無事に完全母乳育児になることができましたが、安心はできません。乳腺炎をはじめとする様々なトラブルが起こる可能性がありますので、先生にはこれからもみていただきたいと思っています。そしてまた赤ちゃんを授かることができたなら、今度は妊娠中からお願いします!

 

私の一言

コロナで制限されてから、産院でも母親学級も実施できず、情報を得ることが少なくスマホ情報に頼らざるを得なくなり、悩む方も多かったと思います。
私もお手伝いできるケースも少なくなり、お電話だけでも、と思っていました。
人間の身体は、産後オッパイをつくるホルモンは必ず出ます。産後1か月以内が大事です。
その時期のアドバイスが必要ですが、その施設によってうまく機能できていないのが現実です。コロナも落ち着いたようですが、まだ注意をしつつ、チャレンジをして見るのが後で後悔しないことになるでしょう。
このケースもアドバイスを受け入れて成功できました。良く頑張ったと思います。
充分母乳育児を楽しんでくださいな。