マンマケアまつえ助産院 お母さんの感想文 2021年1月

まつえ助産院新年あけましておめでとうございます。
今年も過去の母親たちの経験談、感想文を掲載します。その中から自分と同じ、とか問題に対してどのようにそれと向き合ったのかなど、経験談などを自分と照らしあわせながら、参考にしていただければと思っています。

 

 

 

 

初めての子どもを出産した私は、妊娠中からできれば母乳で育てたいと思っていました。だけど母は全くでない人だったし、体質は母親に似るというので、私も多分そうだろうと半分はあきらめていました。
でも、もしかしたら・・・という思いもあったし、初乳はなんとか飲ませたいと強く思っていたので、入院中にマッサージ受け、出るようになるのと期待していました。
乳房マッサージはいつだろう、今日かな、明日かなとずっと待っていたのに、結局一度もしてもらえず、ちゃんとした指導も何もなくて、どうしていいのかわからず、ただ、オロオロしていました。
そしてお見舞いに来てくれた出産経験のある友だちに聞いたり、本で読んだりした、あやふやな知識で授乳していました。

男児でミルクの飲み方も、とても勢いが強くて、一生懸命飲みたがっているのに、全然うまく飲ませられず、特に私は乳首が短いので、気持ちばかりあせるし、何度も泣かせてしまって「やはり、私は母乳が出ないんだ、ムリなんだと一時は全部ミルクにしていました。

でも安全で、手軽で、何より赤ちゃんに一番いいのは母乳です。それで諦めきれずに、本に書いていたマッサージだけは続けていました。
そうすると何とか少しづつですが、出るようになってきたのです。そして「乳首がだめなら、絞って飲ませればいいんだ」と間違った方向に進んでしまいました。

哺乳瓶で飲ませるとなると、ミルクのように1回に120㏄とか160㏄とかある程度の量がないと子どもも納得しません。私も飲ませたという安心感がないので、ムリにでも頑張って絞っていました。
搾乳も結構時間がかかるし、飲ませて、あやして瓶を消毒して、とやっていると、3時間なんてあっという間で、次に飲ませるためにはまた、絞らなくてはなりません。
他には全く何もできず、ただおっぱいを飲ませる事だけで一日が終わっていました。夜などは、私も眠いし、一日中それに追われているようで、本当にノイローゼになりそうでした。

でも、ある日、ここ助産院を紹介してもらい、ちゃんとしたマッサージと指導を受けてからは、一変しました。
赤ちゃんを向いあわせて、立たせた感じで授乳するので、私も無理なく飲ませる事ができます。また左右で10分足りるものだと聞いた時には、今までの毎日を考えると、本当に肩から力が抜けそうでした。
1時間で泣くのが当たり前なんだから、そうしたらまた飲ませればいいんだということを知ると、心から安心できて、私の気持ちにもゆとりが出てきます。こんなに楽なものだったのです。本当に無駄な努力をしていました。

助産院に来て、自分にいかにちゃんとした知識がないか(今までそういう機会もなかったけれど・・)ちょっとした一言がどれだけ心の支えになるのかが良くわかりました。
病院では体の検診をしますが、こういう心の健診も一緒にしてもらえれば、妊娠中も産後もどれだけ心強いでしょう。
こういう小さな安心の積み重ねと正しい知識が、強い母親をつくり健やかな育児ができる源になるのだと思います。
本当にこのような場所や正しい知識を得る機会が、もっともっと増えればいいのにと心から思います。

私の一言

 

このケースは1カ月近く自分なりに頑張って、来院された方です。搾乳を続けていたので乳汁の出方も良く、直接授乳できれば問題はすぐ解決です。哺乳量も慣れてくれば必要な1回量も飲んでくれます。搾乳で頑張り続けた結果、乳汁分泌も良好で日にちを追うことに哺乳量も増え、搾乳で追加することも必要なくなり、2週間くらいで完全母乳になりました。良く頑張ったと思います。
そして産後の産婦さんたちに何が必要かも教えてもらいました。
これからも母乳育児を十分楽しんでくださいね。