お母さんの感想文2020年7月

まつえ助産院 今月は、母乳育児の意味をようやく理解したという感想文を書いて下さったケースです。現在母乳育児に興味を持つ方は少なくなったような、簡単に人工栄養を受け入れてしまうケースが多くみられます。
育児の原点に戻って、成功したケースを参考にしてくださいな。

 

 

 

 

 

 “母乳で育ててみたい” 妊娠中からそれが自然で当たり前だと思っていた私に、助産師さんの存在は、とても有り難いものでした。
産婦人科では、とにかく“泣いて欲しがったら、ミルクを与え、お乳が張ったらあげてみるように”という程度で、その他に特別、こうして与えるようにとか、何時間おきにとか張ったときはマッサージをこうしてみて!! 等という説明は全くない。
ミルクで子供たちを育てた母も、母乳に対する知識はなく、母乳で育てるというのは、
今の時代、所詮無理なこと、もしくは長く実施することは珍しいことなのか・・・。と
半信半疑だったのです。

考えてみると昔の女性は10人程度の子どもを持つのは普通の事、ましてミルクなどというものは無かったのですから!!
仕事柄、お年寄りを多く扱わせていただいて、「子どもはお乳で育てると楽なのよ、今の若い人は出ないとすぐやめて止めてしまうからね、吸わせないと出るものも出ないんだから・・
と言ってくれてはいたものの、その時はただ、ハイッと答え、よくわからずその時になって始めて、こういうことだったのかとうなずきました。

もっと母乳育児の大切さ、何でも便利で、重宝になっている現代において、すぐ
それに便乗してしまう風潮では、人間の本来大事なものが当たり前のように大事でなくなってしまうのは恐ろしいこと、助産院という存在を通して、私はそんなことを強く感じました。
そして、子どもを育てるのは誰でもなく父母、そしてまず母親なのだということを自覚、今、自分が母親になってみて、愛しい我が子を抱くとき、その責任の重さに弱くなっていてはいけない、もう“前進あるのみ” こんなことを体を通して教えていただいたのも、助産師さんのお陰様だと感謝しています。

人間の宝物は人との出会いだと思います。また一つ宝物が増えたような、そんな気持ちで、そっと宝箱にまつえ助産院、松江先生の存在もしまって置きます。
又、出してみたいとき、開けてみたくなった時、力になっていただきたいと思います。そしてたくさんのお母さん達の力になってあげてください。
どうもありがとうございました。  “為せば成る” 感謝。

私の一言

 

 

 今回は、いつも母乳育児の話をするときに、母親たちにはもちろん、看護学生や助産師学生に伝えている内容を、この感想文は理解して書いてくださいました。
哺乳動物の人科として生まれた私たちは、人と人との関係を学び、人間として育っていきます。母親との触れ合いで自分以外の人間も信じられることを学ぶのです。生後5~6か月で人見知りを覚え、少しずつ母親以外の人も受け入れられるように成長していきます。母乳育児は、母親を受け入れるその最前線で、自分に必要な時、いつも世話してくれる母親が一番信じることにつながります。
その為にも、母乳育児が人科の動物を人間として育てることが最適だと言えましょう。その機会を大切に!と心から思います。