お母さんの感想文2020年2月

まつえ助産院 今月は、母親の姉妹も母乳育児を実行できたことで、悩んだ末に実母のアドバイスで来院されたようです。
身近に母乳育児を楽しんでいる方が居られることも参考になりますね。

 

 

 

 

 

 

 私には姉と妹がおり、二人とも松江先生にお世話になり、完全母乳で子供たちを育てました。それを見ていた母から生まれたら早いうちから先生の所に行った方がいいよと言われていました。
一方私はと言うと、姉たちとは違う母乳育児推進の産院だったため、入院中の授乳指導があるので大丈夫だろうと思っていました。しかし出産後やはり思うように母乳は出ませんでした。そのうち出るようになるかなと思う反面、このやり方でいいのかな?母乳はでているのかな?と疑問を持ちながら退院から1週間が過ぎました。相変わらず息子はおっぱいをあげてもすぐ泣くので、最終的にはミルクを少しだけ足していました。しかし体重は思うように増えませんでした。そこで母に言われた通り松江先生の所に行ってみようと思いました。

 私のおっぱいはまだ固いところもあり、左のおっぱいは白い斑点ができており、乳腺炎になる手前でした。おっぱいマッサージをしてもらい、少しずつ出るようになってきました。先生からは80gを3時間おきに1日8回飲めていれば体重が増えていくと言われました。息子はというと1回の授乳(左右のおっぱい5分ずつ)で20gしか飲めていませんでした。私のおっぱいはまだまだ出る量が少ないのと、息子はおっぱいを飲んでもすぐ疲れて寝てしまい、30分かけてやっと60g飲めるくらいでした。そこで、先生のご指導で、搾乳をして母乳を追加で20g哺乳瓶で飲ませてみました。この方法で1か月たった頃やっと体重が増えてきました。そこで、つぎは搾乳をやめ、10分で80g飲めるようになることを目標にしました。今までは30分以上かかっていたのを、本当にたった10分で飲めるようになるのか想像がつきませんでした。

 しかし、松江先生は「絶対飲めるようになるから、頑張ろう」と言ってくださり、それを信じておっぱいをあげ続けました。だんだんと一度に飲む量が増えていき、ゴクゴクと飲んでいる音も聞こえるようになり嬉しくなりました。
2か月になる前には、1回の授乳時間10分で80g飲めるようになり、3時間ごと1日8回の授乳に落ち着き、生活のリズムができてきました。以前は30分かけて授乳した後、搾乳した母乳を哺乳瓶で飲ませ、その後次のための搾乳をし、息子を寝かしつけると、あっという間にもう次のおっぱいの時間になり、全く休むことができませんでした。今では10分で授乳が終わり、夜はすぐに寝てくれるようになりました。私の睡眠も途切れ途切れではありますが、しっかりとることができ、朝は息子と一緒にすっきりと起きています。

 リズムができたことでよかったことは、外出がしやすくなったことです。3時間おきにおっぱいをあげていれば、予想外にぐずることもないので、安心して出かけられます。そしてミルクや哺乳瓶を持つ必要もないので、荷物も少なく、授乳ケープを持っていれば外出先や車の中でいつでもおっぱいをあげることができます。本当に楽になり、私自身の気分転換もでき、今では母乳育児が楽しくなりました。正直、産後2週間の体で通うのは大変でしたし、全然休めなかった時期はいつまでこんな日が続くのかという途方もない気持ちでいましたが、今思うと早いうちに先生の所に来たことで、悩んだり苦労する時間が短く済んで本当に良かったと思います。まだ生後3か月たったばかりですので、これからいろんな悩みも出てくると思います。先生は「何か困ったことがあればいつでも電話してね」と言ってくださり、大変心強く思っており、ます。今後ともよろしくお願いします。

私の一言

 

 

 初めての出産後、母乳は自然に出てくるだろう、と思い、入院中は産院の指導に期待しますが、なかなかうまくいかず、おっぱいの出方の少なく。赤ちゃんは吸ってくれない、と悩む方が多くみられます。退院してからも同じ悩みは続く、ミルクの量が増え思うようにできないなど、辛さが重なります。
おっぱいのホルモンは吸わせることで順調に出てきます。赤ちゃんの必要量に見合うように作られるのです。赤ちゃんに吸ってもらえないと乳汁は溜まりすぎ、乳腺炎のような症状が出てしまいます。白斑が出たということは、もうすでにその始まりで、痛みが出て辛いようです。
このケースもそのような症状が出て、来院されました。最初はリズムを作るために頻回に授乳を繰り返し、おっぱいに刺激を与え、乳汁を増やすように頑張りました。アドバイスをよく理解され実行してくれました。よく頑張られたと思います。これからも母乳育児を楽しんでくださいね。