お母さんの感想文2020年12月

まつえ助産院 今月は、少し長い文章ですが、第二子で望んでいた母乳育児を実現された方で、いろいろなことを乗り越えて来られました。

全て順調に過ごせる方は少なく、何か必ず挫折しそうになり、それを乗り越えて頑張って今があると書いてあります。

大事な経験を是非読んで見てください。

 

 

 

 

 

第一子の時、母乳育児のためには、扁平乳頭で手入れが必要と言われたのですが、指導を受けるチャンスもなく、早産で未熟児、保育器に入り、最初から離れ離れになってしまっておっぱいをあげる機会を失ってしまいました。母乳で育てようという気もなくなり、すぐにあきらめてしまいました。早産したことが自分の育児計画も崩れ、すべてがうまくいかなくなってしまったという気持があって、今考えれば、いくらでも母乳で育てることはできたと思うのに、すっかり母乳育児への情熱はなくなっていました。
主人は、自分がミルクで育ったので、母乳育児への想いが強かったらしく、我が子には母乳で頑張ってほしいと言っていましたが、私の方が簡単にあきらめてしまいました。
一人目だったし、心にも全く余裕がありませんでした。だから今回の色々な場面で、第一子の時はどうだったのかなと思い起こしても、あまりはっきりと思い出すことができません。今回は第一子の時と、環境も心境も違うし、二人目なんだけど一人目と同じ気持ちでした。

二人目のお産後、おっぱいの出は悪いし、直接授乳をするために通院することになり、そこでであう母親たちとの出会い、出来れば自分自身も母乳で頑張りたいという気持ちはありましたが、自分より遠いところから、しかも毎日のように通っている人もいて、
「すごいな、何がこの人をこんなに一生懸命通わせているんだろう。
と思っていました。私は、母乳にしても「母乳が出るなら設けもんだ、ダメなら仕方がないな・・。」
くらいの気持ちだったので「この人みたいに、ここまで通えないだろうな。」と思いました。

母乳でやってみて、ミルクより楽です。最初のうちは量が少なかったので、授乳回数が多くて大変でしたが、ミルクを作る手間を考えると、楽で、楽で・・
「泣いたらすぐに飲ませられる」これこそまさしく母乳だからできる技です。
人任せにできないから大変な面もあるけれど、だからこそ母乳を与えられることが、母親の唯一の特権であり、これだけは私で無いとダメなんだという感じです。
おむつもミルクも他人が出来るけど、おっぱいをあげられるのは私だけで、その時だけは、「この子は私だけの子だ。」という変な優越感を味わっています。
人にもあずけられるし、ミルクだと楽な所もあります。アレルギーとかアトピーとか、逆に怖いかなと思うところもあります。でもせっかくお母さんなったんだから、母乳で頑張れるなら母乳で頑張りましょうと世のお母さんに言いたいです。

3月には、卵巣嚢腫で入院してしまいました。
術後の経過を見て、病院にいてもおっぱいをあげるつもりでいましたが、結局できなくて、10日間位授乳できませんでした。やっぱりお乳が出なくなってしまって、すぐ先生の所へ行きました。時間が経てば必ず戻ると思っていましたが、思った以上に時間がかかりとても焦りました。周りの人は、ミルクをやれば?ってうるさいし、生理は来てしまうし、ひょっとしたらもうだめなのかなと思いました。ミルクを足さなくても良くなった時は、ホッとしました。ミルクを作るのは本当に面倒な事でした。

出産しておっぱいが順調だったら先生の所には来なかったかも知れません。だとしたら、私は母乳を続けて来られただろうかといます。いろいろあって先生の所に通っていたから、今がある訳なので・・。
先生のような仕事をしている場所をたくさんあればいいのに・・と本当に思います。
病院とかの指導では充分ではないと思います。今更ながら、第1子の時から母乳だったら尚良かったと思っています。

私の一言

 

 

このケースは、一人目の時からつまずいて育児の対する気持ちの準備を失ってしまったことを二人目で実践できたケースです。それも母親自身の病気で授乳できなくなったことや、いろいろありましたがその後は母乳育児を実践できています。

それは何としても母親の気持ちでしょう。良く頑張りました。今後も十分母乳育児を楽しんでくださいね。