お母さんの感想文2020年11月

まつえ助産院 今月は、張りすぎになった乳房の手当で、来院された方です。妊娠中の手当の仕方も、本に頼り見様見真似でチャレンジしたようです。出産後も搾乳など頑張ったようですが、張りすぎの疼痛がひどく、乳腺炎の一歩手前の状況でした。
そうならないための知識が必要だったようです。

 

 

 

ボコボコと血管が浮き出る程お乳がたまって、痛みがあり私はそれでようやく当たり前のお乳になったのだと喜んでさえいたのを、先生に否定されたときはとってもびっくりしました。“痛いでしょう”いわれ、思わずうなずいてしまいましたが、それこそ仕方のないものだと思っていたのを、“もっと楽になるわよ”といわれ時には、早く治してほしいと思いました。

お乳に関する知識はほとんど無いままに、出産を終え2~3日した頃看護婦さんに乳房をマッサージするようにいわれ、本に書いてあるようにしてみたものの、よく分からず母たちから、コロコロもみほぐすようにと上から押すようにしていました。
ところが助産院へ来てからのマッサージを見ると、乳房全体を体から離すように大きく動かしているのが、今までとは全く違うと思いました。先生によく“引っ付いている”と
言われるのがこれまでのマッサージを思うと、無理もないなぁと思いました。

それでも妊娠中、6か月頃から基底マッサージというのを入浴中、入院するまで欠かさずしてはいたのですが、妊娠中だけのもので、出産後、本当にお乳が出る時は必要のないものだろうと私が勝手に思っていたことが、大きな原因だったのかもしれません。
それに加え、入院中、機械を使っての搾乳で必要以上に分泌されるようになったお乳の事を聞いて、とんでもない事をしていたのだとぞっとしました。
本とかにもよく余ったお乳をよく絞るようにと書いてあり、とんでもない事をしていたのだということが分かり、とても勉強になりました。

そして通院するうち、だんだんお乳が楽になってきたことを本当にうれしく思いました。私が夜中眠ってしまうことがあり、治りを遅らせたのがとても残念でした。
赤ちゃんの髪の毛が逆立つのは、果糖分の取りすぎということで、今まで食後に必ずと言っていいほど果物をバンバン食べていたのを一切止めたせいか、体重も少しずつ減り始め、体が軽く動きやすくなったように思えます。
赤ちゃんへの飲ませ方も今までは腕に抱えていたのを、縦抱きにして飲ませることで楽になりもっと早く知っていればと悔やまれました。

先生が赤ちゃんを怖がらずに接しているのを見て、あーいう風にしても大丈夫なんだなと分かり、私もそれなりに接することができるようになり、良かったです。
私も生まれてこの方赤ちゃんに接するときも、抱っこしたこともなかったものですから、関節とか外れそうでとっても怖かったですから・・。

こんごのお産の時は、早くから母乳があげられるように、頑張りたいと思います。
妊娠中にもうまく出すためのコツがあるそうですが、次回の時には教えていただきたいと思います。今後もよろしくお願いいたします。

 

私の一言

初産の時はだれでも知らないことが多くて、本に頼ることが多いですが、それが適切かどうか悩まれる方があります。その後に出産して適切なアドバイスを受ける機会もなく、乳腺炎まがいのおっぱいでお出でになるケースがあります。
原因は、授乳のリズムと栄養の取り方にあります。妊娠中は体重管理のため、食べたいものを押さえ、水分も控えた我慢の生活をしてきているので、出産後には解禁された思いで食べるようです。2~3日後にはおっぱいが突然張ってきて痛い思いをしています。
直接授乳を繰り返していれば少しは楽ですが、最初は赤ちゃんも上手には飲めず、痛みも取れない、悩んだ果てに冷湿布したり、搾乳したりと辛い時期を過ごしてしまい、途中で母乳育児をあきらめる方が多いようです。
来院された方も同様でした。今は上手に授乳でき、その赤ちゃんの満足そうな顔を見ることが何よりの幸せそうな表情をしています。
どうぞ今後も母乳育児を十分楽しんでくださいね。