お母さんの感想文2019年11月

まつえ助産院 今月は陥没乳頭を抱えて、妊娠中から手当てをしながら、出産後少し苦労はしたようですが、母乳育児を何とか継続できたようです。その後乳腺炎を繰り返し来院されました。

 

 
 

 

 

 私は2月に帝王切開で初めての出産をしました。逆子だったため予定をしての手術でした。看護師さんに急に「逆子なのでおっぱいのマッサージを中断してください」と言われました。マッサージをすると子宮収縮が起こり、逆子が治りづらいという理由でした。えっ?そんな事知らなかったと、それから凄く心配で不安の毎日を過ごしていました。なぜなら私は陥没乳頭だったからです。出産までに頑張って毎日マッサージすれば大丈夫の言葉を信じて毎日頑張ってきましたが、これで赤ちゃんにおっぱいあげられなかったらどうしようと・・・
結局マッサージは中断で出産となり、おっぱいの悩みを抱えたまま育児がスタートしました。
やはり、おっぱいは上手くあげることが出来なくてマッサージ方法をおそわりながら、毎日毎日助産師さんたちに夜中も授乳する時は毎回みて頂き、指導してもらいました。
母乳はつくられていて、おっぱいはミルミルうちに大きくなり氷で冷やさないといけないくらいになりました。しかし、陥没乳頭のため息子は上手く吸うことができず体重は全く増えず、どんどん減っていきました。退院後も体重が増えないので産院に何度か行き、体重チェックもありました。体重が増えないということで、はじめは増やすことを目的にミルクもあげてくださいということでした。おっぱいは教わった方法でだんだん上手にくわえさせることができ、右側の乳首が出ておっぱいがあげられるようになりました。息子の体重もどんどん増え、目標をクリアすることができました。やっと母親になれたんだなーと涙が出るくらい嬉しかったのを覚えています。
左も必死で乳首を出そうと吸わせたりしていましたが、血が混ざって出るようになり左を諦めて右だけのおっぱいで頑張ることにしました。
何ヶ月かたった頃、急に夜中におっぱいがガチガチに四角い形になって乳首に白い斑点の様なものができていて、絞っても絞っても詰まってしまい何も出なくなりました。苦しくて苦しくて冷やしてみましたが治まることはなく、その日は眠れませんでした。ご近所に良くしてもらっている助産師さんが住んでいるのですが、次の日泣きべそをかいて助けを求めに行きました。仕事では無いのに、おっぱいを見てくれてマッサージを沢山して頂き開通してくださいました。こんな事が何度も何度もあり、その度に助産師さんに助けてもらいました。
日にちが経ったある日、またまたおっぱいが詰まってとてもひどい症状になってしまいました。全く開通もしないおっぱいはとても辛く、破裂するのではないかと泣きそうでした。そこで助産師さんにこちらを紹介して頂きました。すぐ先生はおっぱいを診てくださり、マッサージして下さいました。また白斑が大きくなっているようで、とても痛みを感じました。何分も丁寧にマッサージしてもらい、噴水のようにピューと母乳が出てきました。大きく腫れ上がっていたおっぱいも少しずつ小さくなり痛みもどんどん取れていくのがわかりました。ほっとしました。こんな風におっぱいで苦しんでる人沢山いるのではないかと私は思います。出産して退院後のおっぱいケアまで産婦人科でしてくれるといいのになぁと思います。も�!
�と早くから、逆子だったとわかった時からこちらに来ていれば他の方法があったかもしれないし、こんなに悩まなくても良かったかもしれないと思います。今では左右のおっぱいのサイズは違う大きさになってしまいました。でも私はラッキーだったと思います。ご近所に助産師さんが住んでいたことと、こちらを紹介していただけたこと。とても感謝しております。出産後は精神的に不安定になることがあると聞いた事があります。私はそれがおっぱいの悩みが一番のような気がします。もっと診てもらえる病院や施設が増えることで精神的にも楽になると思います。
そして、わたしがもっと勉強しておかなければいけなかった事は、食事についてです。簡単に食べることが出来るからと牛乳とパンばかり食べていました。栄養についてのお勉強会はありましたが、お腹の子にたいしてだけだと思っていました。おっぱいにも関係あったのですね!今では気をつけて食事をしています。
そして何より嬉しいのは、左のおっぱいも少しずつですが出てきてあげられるようになりました。少し負担が少なくなったのか、右のおっぱいもつまりが少なくなりました。助けていただいてありがとうございます。

私の一言

 

 

 赤ちゃんの一回の哺乳量は、母乳の場合70~80mℓ、胃の大きさを考えるとそれ位で十分なのですが、人工栄養のミルクの量を考えて増やさなければ、と思う方が多いようです。一日3時間毎に授乳することで、母乳の作られるリズムに合わせており、トラブルのない母乳育児が継続できます。赤ちゃんの必要以上におっぱいが作られるとどうしても余ってしまって、乳腺炎の原因となります。それは母親の食事量や、内容、水分摂取量など原因となることが多いようです。
このケースも母乳で取り組んでいらしたのですが、どうしても両方のおっぱいで一回量を間に合うようになっているので、片方だけで間に合わせるようにすると、トラブルも起きやすいようです。しかし、何とか母乳育児を継続できていることに、母親の頑張っている様子が目に浮かびます。望んでいた母乳育児を楽しんでいただければと
応援しています。