お母さんの感想文2021年5月

まつえ助産院 今月は初めての妊娠・出産で誰でも感じていて、つらい思いをしながら、母乳育児を実現するまでの経過を記録してくれました。普段来院した母親に話していることが多くあります。参考にしてくださいな。

 

 

 

 

 

今、我が子が眠っている間に書いています。
生んだ時は、2670gしかなくて、ちっちゃなサルだったけれど、1カ月半過ぎた今は、むっちり立派な赤ちゃんです。
このむっちりしたお肉やふさふさ立った髪や大きくなった足や手が、すべて自分の出した母乳だけで育っているのだと思うと、不思議な感じと、ますます愛おしくなる気がします。

母親学級で乳房マッサージの仕方とかを教わって、自分で少しやっていましたが、何となく自分では子どもが生まれたら、おっぱいは出るもんだという感じで、あまり気にしていなかったし、乳首が扁平でも病院の看護婦さんが大丈夫と言っていたので、のんびりしていました。

ところが、いざ生んでみると、我が子は乳首が小さいせいかうまく吸ってくれません。妊娠中にブレストシールドをやっていなかったら、今より小さいわけだからやってよかったと思いました。病院では3時間ごとに授乳の後ミルクが支給されて、飲ませると見事に全部おいしそうに飲んでしまって、こんなにおっぱいが張っているのに、どうして出ないのだろうと不安でした。もうその時点で退院したら、ミルクと混合になるのではないかと弱気になっていました。

退院してからは、もうおっぱいが張って張って痛くて触れないほどでした。
横になっても胸に重りが乗っているように息苦しくて、それなのに我が子は足りなさそうにして泣くし、もうどうしたらいいのかわからなくて、自分も我が子と一緒になって泣いていました。
周りの人からは「ミルクを足した方がいい」「こんなに小さい赤ちゃんをお腹空かして泣かせてまで母乳にしなくてもいいじゃないか」「もっと楽に育児をしたら?」といろいろ言われて、自分の中で完全母乳にしたい気持ちと、混合にして楽になりたい気持ちがごちゃまぜになっていました。

友人からのアドバイスでまつえ助産院に通うようになってからは、「大丈夫、あなたのおっぱいは出るおっぱいだ」「こんなに出るのにどこ足りないの!」という言葉を励みに頑張りました。我が子はまだ上手に吸えないだけで、欲しがることに任せて飲ませればいいんだ、そう思って毎日過ごしました。そのうち段々と痛みが少なくなってきて、最初はおっぱいをあげるのが苦痛だった位痛かった乳首も痛みもなくなってきました。我が子も自分も慣れてきて、上達したのかなと思っています。
3週間くらい経つと、何より励みになったのは、我が子がおっぱいを飲んでいる時「んぐんぐ」と音を立てて飲んでくれることです。飲んだ後「ふぅー」と
ため息をついて、スヤスヤと寝てくれることです。前と違って、こんなにおいしそうに飲んでくれる、そう思うと「お母さん頑張るからね」とやる気が出てきました。

おっぱいの痛みは大分軽くなって、母乳のみで過ごせるようになりましたが
とりあえず普段はおっぱいも軽く時間になったら張ってくる(この頃は我が子の泣き声を聞くと張ってきます。)ようになって、片方を飲ませると反対側のおっぱいの乳首がジ~ンとなってきました。このまま続ける自信がついてきました。
母乳だけで育てていくということは、昔の人は誰だってしていたはず、今はほとんど人が混合です。確かに最初は大変だけど、それでも素晴らしいことはたくさんあります。母乳の子どもは体が丈夫だといいますし、おっぱいをあげている時、じっと見られると「お母さんになったんだなぁ」とますます愛情が湧いてきます。何より自分の子どもは牛の乳で育てたくないと思うのです。
私は、あの時挫けなくて本当に良かったと思っています。
他のお母さんも出ないからと思い込んで混合にしてしまって人は多いと思います。でもそれは間違いで、必ず出るのだから諦めないで、と言いたいです。
約2カ月の間、大変だったけど、通って本当に良かったと思っています。

おっぱいのこと以外でもわからないことや、気になることを先生に相談できてよかったと思っています。先生所に行っていなかったら、相談する人も所もないし、もちろん病院では相談なんてとてもできませんでした。
これからも疑問に思うことが出てきたら、電話しますので、宜しくお願いいたします。

私の一言

 

 

完全母乳育児を望むとき、出産してからの現象に驚いたり、がっかりしたりの連続で、途中であきらめる方が多いのではないかと思います。
このケースも乳房の緊満痛がひどく、乳腺炎の症状まで近づいてとてもつらかったようです。授乳の仕方やおっぱいのマッサージで開通もよくなり、母乳の出方も良くなりました。本当によく頑張りました。今後も母乳育児を十分楽しんでくださいね。